2818.今日の植物(2301):ディクティオスペルマ
今日の植物は、ディクティオスペルマといいます。引き続きヤシ科の植物です。
ディクティオスペルマは、ヤシ科 Dictyosperma属(ディクティオスペルマ属)の植物で、この属に分類される種は変種も含めて2種(あるいは3種)だけという小さな植物群です。
ウイキペディアの情報によりますと、この属の植物は、インド洋のMascarene 諸島(モーリシャス、レユニオン、ロドリンゲス島)の海岸に分布しているということです。
英語名をprincess palm(王女ヤシ)とか hurricane palm(ハリケーンヤシ)。ハリケーンの方は、このヤシが嵐に遭うと葉を落として強風に耐えることができるところから来ているのだそうです。
Dictyosperma albumという種は熱帯地域で広く栽培されているのだそうですが、元々の自生地では個体数を減らして絶滅が危惧されるという状態にあるようです。
写真です。これもネットから借用しています。
ディクティオスペルマ・アルブム Dictyosperma album
切手です。
ディクティオスペルマ・アルブムの変種 Dictyosperma album var. conjugatum
2005年 モーリシャス発行(Round Islandの動植物)
●Round Island(ロンド島)はモーリシャスの北にある小さな島ですが、この島にしかいない爬虫類がいて島全体が立ち入り禁止区域とされてその保護が行われているのだそうです。
●一緒に発行された切手はこちらです。⇒切手植物図鑑
ハリケーンヤシという名前が表記されています。ほかにアロエの一種と蛇および鳥を描いた切手がセットになっています。
ディクティオスペルマは、ヤシ科 Dictyosperma属(ディクティオスペルマ属)の植物で、この属に分類される種は変種も含めて2種(あるいは3種)だけという小さな植物群です。
ウイキペディアの情報によりますと、この属の植物は、インド洋のMascarene 諸島(モーリシャス、レユニオン、ロドリンゲス島)の海岸に分布しているということです。
英語名をprincess palm(王女ヤシ)とか hurricane palm(ハリケーンヤシ)。ハリケーンの方は、このヤシが嵐に遭うと葉を落として強風に耐えることができるところから来ているのだそうです。
Dictyosperma albumという種は熱帯地域で広く栽培されているのだそうですが、元々の自生地では個体数を減らして絶滅が危惧されるという状態にあるようです。
写真です。これもネットから借用しています。
ディクティオスペルマ・アルブム Dictyosperma album
切手です。
ディクティオスペルマ・アルブムの変種 Dictyosperma album var. conjugatum
2005年 モーリシャス発行(Round Islandの動植物)
●Round Island(ロンド島)はモーリシャスの北にある小さな島ですが、この島にしかいない爬虫類がいて島全体が立ち入り禁止区域とされてその保護が行われているのだそうです。
●一緒に発行された切手はこちらです。⇒切手植物図鑑
ハリケーンヤシという名前が表記されています。ほかにアロエの一種と蛇および鳥を描いた切手がセットになっています。
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2817.今日の植物(2300):シャンベイロニア
今日の植物は、シャンベイロニアといいます。前回に続いてヤシ科の未登場植物で、これからもちょっとの間ヤシ科の植物が登場する予定です。
シャンベイロニアは、ヤシ科 Chambeyronia 属(シャンベイロニア属)の植物で、The Plant Listの情報では、この属に分類される種は2種しかないという極めて小さな植物群です。
ウイキペディアの情報によりますと、Chambeyronia 属の植物は2種ともニューカレドニアに固有の植物だということです。
同じウイキペディア情報では、切手に描かれているChambeyronia macrocarpa種は普通red leaf palm(赤い葉のヤシ)とかflamethrower palm(炎を投げるヤシ?)と呼ばれているのだそうです。いずれも、赤い葉から来ているのだと思われます。
この種を販売しているサイトの情報では、「明るい赤色の新葉を持ち、育てやすい魅力的なヤシ。葉の赤色は約10日を維持される」のだそうです。
この属名の発音はシャンベイロニアとしました。植物の学名に出てくる「cha」の発音には迷わされます。「チャ」「シャ」「カ」のどれかだと思われますが、今回はフランス領のニューカレドニア固有の植物ということで、フランス風の発音にしました。間違っているかも・・・
写真です。これもネットから借用です。
シャンベイロニア・マクロカルパ Chambeyronia macrocarpa
切手です。やはり原産地のニューカレドニアから発行されていました。
シャンベイロニア・マクロカルパ Chambeyronia macrocarpa
1994年 仏領ニューカレドニア発行(花)
●ニューカレドニアからは原産の植物を描いた切手がたくさん発行されています。この切手はこの1種類だけの発行だったようです。
シャンベイロニアは、ヤシ科 Chambeyronia 属(シャンベイロニア属)の植物で、The Plant Listの情報では、この属に分類される種は2種しかないという極めて小さな植物群です。
ウイキペディアの情報によりますと、Chambeyronia 属の植物は2種ともニューカレドニアに固有の植物だということです。
同じウイキペディア情報では、切手に描かれているChambeyronia macrocarpa種は普通red leaf palm(赤い葉のヤシ)とかflamethrower palm(炎を投げるヤシ?)と呼ばれているのだそうです。いずれも、赤い葉から来ているのだと思われます。
この種を販売しているサイトの情報では、「明るい赤色の新葉を持ち、育てやすい魅力的なヤシ。葉の赤色は約10日を維持される」のだそうです。
この属名の発音はシャンベイロニアとしました。植物の学名に出てくる「cha」の発音には迷わされます。「チャ」「シャ」「カ」のどれかだと思われますが、今回はフランス領のニューカレドニア固有の植物ということで、フランス風の発音にしました。間違っているかも・・・
写真です。これもネットから借用です。
シャンベイロニア・マクロカルパ Chambeyronia macrocarpa
切手です。やはり原産地のニューカレドニアから発行されていました。
シャンベイロニア・マクロカルパ Chambeyronia macrocarpa
1994年 仏領ニューカレドニア発行(花)
●ニューカレドニアからは原産の植物を描いた切手がたくさん発行されています。この切手はこの1種類だけの発行だったようです。
2816.今日の植物(2299):チャボトウジュロ
今日の植物は、チャボトウジュロと言います。今日から未登場の植物はヤシ科に移りました。
チャボトウジュロはヤシ科 Chamaerops 属(チャボトウジュロ属)の植物で、この属に分類される種は、The Plant Listでは切手に描かれているChamaerops humilis種とその変種1種だけとされています。ウイキペディアでは変種が3種だとされていますが、いずれにしても小さな植物群だということになります。
ウイキペディアによりますと、そのChamaerops humilis種は、European fan palm(ヨーロッパの扇ヤシ)とかMediterranean dwarf palm(地中海の小型ヤシ)とも呼ばれ最も耐寒性の強いヤシの一つです。
またChamaerops humilis種は珍しくヨーロッパ原産のヤシで、他にはPhoenix theophrasti(ヤシ科ナツメヤシ属)という種があるだけだそうです。ヨーロッパ南西部のスペイン、ポルトガルからフランス、イタリアなどの海岸に分布し、さらにはモロッコ、アルジェリア、チュニジアといったアフリカ北西部にも分布しているようです。
摂氏マイナス12度までの耐乾性があり、そのようなことから世界中で鑑賞用、景観用に栽培されています。
また、火災に遭った場合にも、地下茎や幹から再度発芽し再生能力が高いことも知られており、その葉は籠などを作る材料としても利用されるなど有用な植物のようです。果実は苦いものだそうで、伝統的な医薬にも使われるという情報もありました。
チャボトウジュロは、漢字で書くと「矮鶏唐棕櫚」となります。同じヤシ科にトウジュロという植物があるのですが、なぜチャボなのかはわかりませんでした。
写真です。これもネットから借用しています。
チャボトウジュロ Chamaerops humilis
●写真中は雌花、右は雄花です。
切手です。
チャボトウジュロ Chamaerops humilis
1997年 英領アセンション島発行(Hong Kong STAMPEX 1997)
●一緒に発行された切手はこちらです。⇒切手植物図鑑
チャボトウジュロはヤシ科 Chamaerops 属(チャボトウジュロ属)の植物で、この属に分類される種は、The Plant Listでは切手に描かれているChamaerops humilis種とその変種1種だけとされています。ウイキペディアでは変種が3種だとされていますが、いずれにしても小さな植物群だということになります。
ウイキペディアによりますと、そのChamaerops humilis種は、European fan palm(ヨーロッパの扇ヤシ)とかMediterranean dwarf palm(地中海の小型ヤシ)とも呼ばれ最も耐寒性の強いヤシの一つです。
またChamaerops humilis種は珍しくヨーロッパ原産のヤシで、他にはPhoenix theophrasti(ヤシ科ナツメヤシ属)という種があるだけだそうです。ヨーロッパ南西部のスペイン、ポルトガルからフランス、イタリアなどの海岸に分布し、さらにはモロッコ、アルジェリア、チュニジアといったアフリカ北西部にも分布しているようです。
摂氏マイナス12度までの耐乾性があり、そのようなことから世界中で鑑賞用、景観用に栽培されています。
また、火災に遭った場合にも、地下茎や幹から再度発芽し再生能力が高いことも知られており、その葉は籠などを作る材料としても利用されるなど有用な植物のようです。果実は苦いものだそうで、伝統的な医薬にも使われるという情報もありました。
チャボトウジュロは、漢字で書くと「矮鶏唐棕櫚」となります。同じヤシ科にトウジュロという植物があるのですが、なぜチャボなのかはわかりませんでした。
写真です。これもネットから借用しています。
チャボトウジュロ Chamaerops humilis
●写真中は雌花、右は雄花です。
切手です。
チャボトウジュロ Chamaerops humilis
1997年 英領アセンション島発行(Hong Kong STAMPEX 1997)
●一緒に発行された切手はこちらです。⇒切手植物図鑑
2815.今日の植物(2298):ウイルキエア
今日の植物は、ウイルキエアと言います。前回に続いてモニミア科の植物です。
ウイルキエアは、モニミア科 Wilkiea 属(ウイルキエア属)の植物で、The Plant Listによれば8つの種があるという小さな植物群です。(このThe Plant Listは時々使えなくなることがあって困るのですが、現在は機能しております)
ウイキペディアの情報によりますと、Wilkiea 属の植物は、雌雄異株の木もしくは草本で、オーストラリアやニューギニアで見られるということです。
ウイキペディアには、Wilkiea huegelianaという種に関する情報がありました。
それによりますと、この種のもともとの分布域はニューサウスウェールズ州の南東部のDromedary山からクイーンズランド州の南東部Maryboroughと至る地域(オーストラリアの東部に当たります)で、熱帯雨林の下層部を構成しているということです。火山性の地質を好むのだと記されていました。
雌雄どちらにも黄緑色の花をつけ、アザミウマという昆虫によって花粉を運ばれるのだそうです。このアザミウマという昆虫、全く馴染みがないのですが、これもウイキペディアで調べてみますと、体長1ミリ以下といいますから小さな昆虫で、植物の汁を吸い害虫とみなされているようです。そんな昆虫が花粉を媒介もするというのも面白いです。
写真です。ネットから借用しています。
ウイルキエア・フエゲリアナ Wilkiea huegeliana
切手です。
ウイルキエア属の一種 Wilkiea sp.
1983年 オーストラリア発行(普通切手)
●一緒に発行されたセットはこちらです。⇒切手植物図鑑
●セットは蝶や蛾を描いた切手なのですが、そのバックに植物が描かれています。切手には、その植物の名前は記されていないのですが、ATA(American Topical Association)という団体が、そこに描かれた植物の名前を記したデータ集を発行してくれています。この切手については属名だけですが、描かれた植物について情報を得ることができるのは誠にありがたいことです。
ウイルキエアは、モニミア科 Wilkiea 属(ウイルキエア属)の植物で、The Plant Listによれば8つの種があるという小さな植物群です。(このThe Plant Listは時々使えなくなることがあって困るのですが、現在は機能しております)
ウイキペディアの情報によりますと、Wilkiea 属の植物は、雌雄異株の木もしくは草本で、オーストラリアやニューギニアで見られるということです。
ウイキペディアには、Wilkiea huegelianaという種に関する情報がありました。
それによりますと、この種のもともとの分布域はニューサウスウェールズ州の南東部のDromedary山からクイーンズランド州の南東部Maryboroughと至る地域(オーストラリアの東部に当たります)で、熱帯雨林の下層部を構成しているということです。火山性の地質を好むのだと記されていました。
雌雄どちらにも黄緑色の花をつけ、アザミウマという昆虫によって花粉を運ばれるのだそうです。このアザミウマという昆虫、全く馴染みがないのですが、これもウイキペディアで調べてみますと、体長1ミリ以下といいますから小さな昆虫で、植物の汁を吸い害虫とみなされているようです。そんな昆虫が花粉を媒介もするというのも面白いです。
写真です。ネットから借用しています。
ウイルキエア・フエゲリアナ Wilkiea huegeliana
切手です。
ウイルキエア属の一種 Wilkiea sp.
1983年 オーストラリア発行(普通切手)
●一緒に発行されたセットはこちらです。⇒切手植物図鑑
●セットは蝶や蛾を描いた切手なのですが、そのバックに植物が描かれています。切手には、その植物の名前は記されていないのですが、ATA(American Topical Association)という団体が、そこに描かれた植物の名前を記したデータ集を発行してくれています。この切手については属名だけですが、描かれた植物について情報を得ることができるのは誠にありがたいことです。
2814.今日の植物(2297):ペウムス
今日の植物は、ペウムスと言います。未登場の属はモニミア科に移ってきました。
ペウムスは、モニミア科 Peumus属(ペウムス属)の植物で、この属に分類される種は切手に描かれているPeumus boldus種の1種だけという、1属1種の植物です。
そのPeumus boldusは、チリの中央部南緯33から40度の地域に固有の植物だということです。ヨーロッパや北アフリカに持ち込まれたこともあるようですが、植物園で栽培されている以外にはあまり見かけることがないのだそうです。
この種は、ラテンアメリカではboldoと呼ばれているということです。しかしその名前で呼ばれることにより、Plectranthus ornatus(英語名はfake boldo:偽のボルド)という別の植物と混同されるようになったのだそうです。そのために、両方の種の利用方法や特性、さらには毒性について混同が生じたということです。
本日のPeumus boldus種は、南米では広くYerba mateと呼ばれる植物(お茶として飲まれているようです)と混ぜることによりその香りを和らげるのに使われるということです。また民間の薬用植物として利用されたり、使用法によると毒性を有するということもあるようです。
そのようなところで、「偽のボルド」と混同されることがあるということのようです。
写真です。ネットから借用しています。
ボルド Peumus boldus
切手です。原産地のチリから発行されていました。
ボルド Peumus boldus
1940年 チリ発行(普通切手)
●この切手と一緒に発行された切手はこちらです。⇒切手植物図鑑
ペウムスは、モニミア科 Peumus属(ペウムス属)の植物で、この属に分類される種は切手に描かれているPeumus boldus種の1種だけという、1属1種の植物です。
そのPeumus boldusは、チリの中央部南緯33から40度の地域に固有の植物だということです。ヨーロッパや北アフリカに持ち込まれたこともあるようですが、植物園で栽培されている以外にはあまり見かけることがないのだそうです。
この種は、ラテンアメリカではboldoと呼ばれているということです。しかしその名前で呼ばれることにより、Plectranthus ornatus(英語名はfake boldo:偽のボルド)という別の植物と混同されるようになったのだそうです。そのために、両方の種の利用方法や特性、さらには毒性について混同が生じたということです。
本日のPeumus boldus種は、南米では広くYerba mateと呼ばれる植物(お茶として飲まれているようです)と混ぜることによりその香りを和らげるのに使われるということです。また民間の薬用植物として利用されたり、使用法によると毒性を有するということもあるようです。
そのようなところで、「偽のボルド」と混同されることがあるということのようです。
写真です。ネットから借用しています。
ボルド Peumus boldus
切手です。原産地のチリから発行されていました。
ボルド Peumus boldus
1940年 チリ発行(普通切手)
●この切手と一緒に発行された切手はこちらです。⇒切手植物図鑑